俺的には洒落にならなかった話。

学生時代、かなり有名な山と峠の側に住んでたんだが、その峠には「魔のカーブ(笑)」というのがあって、俺がいた4年間の間にも数人が犠牲になっていた。
当時、バイクが好きで、そのうえ山登りも好きだったので、夏場はその峠をツーリングがてらに、「魔のカーブ」を気にせずバイクで登り降りしていた。

普段の夏場はほとんどと言っていい程、夕立と雷が発生する山だったので早めに下山するため、夜間その峠を通過することはなかったわけだが、その日は、たまたま雲も広がらず、やたらと涼しかったので、草原に寝っ転がってうたたね(爆睡?)してしまい、「うわっ!もう9時か!?」てな感じで、慌ててバイクに荷物をくくりつけて峠を降り始めたんだ。

普段、通り慣れた峠も、夜になると雰囲気が変わって、街灯なんかもない所だから、事故らないように普段より慎重に下ってたんだけど、カーブを切ってる間にあの「魔のカーブ」に近づいてきた。

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