俺の実家は小さい寺をやってて、親父が憑き物祓いや人形供養してるのを何度も見てたが、今までで1番怖かったのが赤ちゃんの人形。
ミルクとか飲ませるような結構デカイ人形。

当時10歳くらいだった俺は、夜トイレに起きると、人形部屋(供養する人形や、供養前の人形を集めた部屋)から、ミャーミャー猫のような鳴き声が聞こえたので部屋に入って電気をつけた。
そしたら、ダンボールにガムテープぐるぐる巻きにした箱があって、中からミャーミャー鳴き声とガリガリひっかいてるような音が聞こえ、「中に猫がいる!」と思った俺は、ガムテープをはがしてダンボールのフタを開いた。

しかし、途端に鳴き声が止まり、中を見ると猫じゃなくて赤ちゃんの人形だった。
普通寝かせると目をつぶるタイプの人形なんだけど、目をパッチリ開けて俺の顔を見ていた。
ただひたすら箱を見ていると、箱がカタカタ揺れて人形の手が出てきて、箱のフチを掴んだのが見えた。

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