昔、海沿いにある社のふもとでロウソクを売って暮らしを立てていた年寄り夫婦がいた。
参拝客はそこでロウソクを買い、社に供えていったという。
ある晩、爺さんが海岸を歩いていると赤ん坊をみつけた。
この赤ん坊には普通の人間とは違い足がなく、代わりに魚のひれがついており、どうやら人魚の子であるらしかった。
しかし、子供のいない夫婦はその赤ん坊を海神からの授かりものだとして、大事に育てることにした。
やがて人魚の赤ん坊はすくすくと育ち美しい娘になり、夫婦の仕事を手伝ってロウソクに絵を描くようになった。
その絵が非常に見事なことと、娘の美しさが評判になりロウソクは飛ぶように売れた。
やがて社には国中から参拝者が集まるようになり、さびれた漁村は大いに活気づいたそうだ。
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参拝客はそこでロウソクを買い、社に供えていったという。
ある晩、爺さんが海岸を歩いていると赤ん坊をみつけた。
この赤ん坊には普通の人間とは違い足がなく、代わりに魚のひれがついており、どうやら人魚の子であるらしかった。
しかし、子供のいない夫婦はその赤ん坊を海神からの授かりものだとして、大事に育てることにした。
やがて人魚の赤ん坊はすくすくと育ち美しい娘になり、夫婦の仕事を手伝ってロウソクに絵を描くようになった。
その絵が非常に見事なことと、娘の美しさが評判になりロウソクは飛ぶように売れた。
やがて社には国中から参拝者が集まるようになり、さびれた漁村は大いに活気づいたそうだ。
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