弟から聞いた話。

子供の頃、祖母の家に夏休みとかよく泊まりに行っていた。
二階建ての家で私達は2階でかくれんぼなどしていた。
2階は部屋が三つあって私達家族が寝る部屋、叔母の部屋、骨董品ぽいものがごちゃごちゃ置いてある部屋で構成されてた。
その骨董品置場になってる部屋がかくれんぼの主な場所になっていた。

その日も普通にかくれんぼしていて鬼の私が部屋に入ろうとすると弟が急に出て来た。
私は変に思って弟に「どうかした?」と聞くと弟は「やっぱり外で遊びたい」みたいなことを言うのでその時はああそう、ぐらいにしか思わず外へ出ました。

それから何年かして祖母たちが私達の住んでいる近くへ引越してきました。
両親の話によると亡くなった祖父が不動産屋に騙されたような形での引越(今だに私にも良く分かりません。聞きづらいですし)ということでした。
更には祖父には愛人がいたらしく、その間に出来た息子さんも一枚噛んでいるらしかったのです。

その息子さん(叔父さん?)とは話したことはないですが面識はあり、私達祖母を含む家系とは余り仲が良くないことも知っていました。

しかし弟がその引越の件を聞いた時に「そういえば俺があの家でかくれんぼしてて急に出て行ったの覚えてる?あの時、あのごっちゃごっちゃの部屋ん中にあの叔父さんがいたんだよね・・・スッゴい睨まれてさ泣きそうになった。子供心にこれは出て行ったほうが良いな、って察知したよ。なんであんな処にあんな人がいるのかとか考えられなかったよ。」と話し私は鳥肌立ちました。

勿論叔父さん?は祖母の家の近くには住んでいません。
他県にいます。
その時に叔父さん?が祖母の家に来ているなど普通考えられないのです。

祖母達を家から追い出す準備などしていたのでしょうか。
ちなみに今は祖母の家には他の方が住んでいるようです。