5年くらい前の話です。

友達のアパートに借りていたDVDを返しに行きました。
そのアパートには、来客用の駐車スペースがなかったので、歩いて5分ほど離れたコンビニで、友人へのお礼がてらのお菓子やプリンなどを買って、店員さんに、「10分くらいで戻るので、車を停めていて良いですか?」と了承を得て、友人のアパートへ向かいました。

歩いている最中に、黒塗りの車が近寄ってきて、「○×という建物を知らないか?」と気かれました。
車内の音楽が大きい上に、運転席の男性の声がカタコトの日本語で聞き取りにくかったので、「すみません、聞こえませんでした。何処をお探しですか?」と、助手席側のドアに近寄ったときに、いきなり後部座席から、2人の男性が降りてきて、私の後ろを囲むようにスタンバイして、1人が助手席のドアを開けようとしました。

そのとき、道沿いのマンション(ベランダが車道向け)の2階から、「どうしました?大丈夫ですか?」と、大声で言ってくれた方がいらっしゃいました。

その声で、数軒のベランダから人が出てきてくれて、「何が起こったの?」的な雰囲気になりました。
すると、男性達は急いで車に戻り、急発進で立ち去りました。

最初に話しかけられたときには、車内には運転手しかいないように見えました。

そう考えると、後部座席から出てきた男性達は、シートの下に屈んでいたのでしょう。
変な事(および人物)に関わることの多い人生の中で、一番ギリギリだったと思われる事項です。