小学生の頃、夏休みはよく母の実家に遊びに行っていた。
祖父母は優しくて小遣いをしこたまくれたから毎年行くのが楽しみだった。

あれは小五の夏だった。
塾に通わせようとする親を振り切るようにして田舎へ来た。
しかし親の方が一枚上手でそこから通える塾に入る手続きをされてしまい、お陰で毎日塾通いする羽目になってしまった。

朝8時に祖父母の家を出て最寄りのバス停まで10分ほど歩き駅前の塾へという日々であまり遊んだり出来ず不満だったが、祖父が交通費をたっぷりくれたので帰りに買い食いしたりゲーセン寄ったりする楽しみはあった。

田舎へ来て一週間ほど経った頃だった。
夕方バスを降りて家へと歩いていた。
ちなみに家とバス停の間は田んぼの中の畦道で夏でも風が吹いて心地よかった。
途中に小さな神社がありその周りだけこんもりと木が繁っていた。
近所の子供も寄り付かず人気のない場所だったが俺は妙に気に入ってちょくちょく境内に入って置いてあったブランコを漕いだりしていた。

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