もう15年前の話。
その頃、中学生だった俺の親父が会社の人間関係で悩み、ちょっとした鬱状態になってしまった。
ただの鬱状態時なら会話も出来たのだが、そうではない時がかなり怖かった。
突然、焦点の合わない目で呪文のようなものを唱えだしたり、訳の分からない世界の話をしたり、何かの言語をそれらしい感じでひたすら喋っていました。
日本語バージョンの独り言を聞いていると、どうもこの世界の事を言っているのでは無いという事がうかがえる内容だったが、鬱とはこういうもんだろ程度の認識しかなかったので、ただのうわ言だと思っていた。
しかし、寒気のする内容ばかりだったのだけはよく覚えている。
そして、頻繁に「寂しい」といった単語も盛り込まれてもいた。
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その頃、中学生だった俺の親父が会社の人間関係で悩み、ちょっとした鬱状態になってしまった。
ただの鬱状態時なら会話も出来たのだが、そうではない時がかなり怖かった。
突然、焦点の合わない目で呪文のようなものを唱えだしたり、訳の分からない世界の話をしたり、何かの言語をそれらしい感じでひたすら喋っていました。
日本語バージョンの独り言を聞いていると、どうもこの世界の事を言っているのでは無いという事がうかがえる内容だったが、鬱とはこういうもんだろ程度の認識しかなかったので、ただのうわ言だと思っていた。
しかし、寒気のする内容ばかりだったのだけはよく覚えている。
そして、頻繁に「寂しい」といった単語も盛り込まれてもいた。
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