長野県にかつて神原村と呼ばれた村(現、天龍村)があった。
この村には「おじろく、おばさ」と呼ばれる風習が存在した。

これは結婚に関する風習で、長男が結婚して家を継ぎ、次男以下は養子になって他家に行くか、女性は嫁いでいくかしないかぎり結婚を許されないというもの。
結婚をしていない次男以下の男を「おじろく」、女性を「おばさ」と呼び、戸籍上は『厄介』と書かれ村人との交流も祭りへの参加権もない。

当然、交流がない以上、おじろくとおばさの交流もないので多くは結婚もなく童貞、処女で一生を終えていった。

このような風習は16~17世紀ころから始まったとされている。
彼らの生活は家への奉仕に終始する。
これは幼少の頃からの教育によるものだ。
幼少の頃より長男とは区別して育てられる。

また村外へ出る事自体が掟に背くというタブーもあったが、そもそも村外へ出たいという気持ちを持つものも極少数だったようで、外に出ても幼少期からの教育で外部との接触が少なかったためか人付き合いが上手くできずに結局戻ってくるそうだ。