昔、友達(以下Aとする)のマンションで遊んでいた。
その遊びっていうのが1階の左側の階段を使って最上階(6階)まで行って、家のドアが並んでる通路を通って右側の階段から1階に戻ってくるという、ただ単にタイムを計るっていう馬鹿な遊びだった。

自分もあわせて5人でやってたんだけど、最後にタイム計るのがAで言っちゃなんだけど、Aは性格的には「一番大好き!一番になるためなら何でもしちゃう!」ってな感じの性格だった。
それでAがスタートしてから3、4秒したらもう「ドタドタッ!!」と走る音が聞こえた。(最上階まで行くには、平均で12、3秒は掛かる・・・)

俺ら皆は「どんだけショートカットすんだよ・・・」「バレバレだろ」とか言って階段上って不正を摘発しに
行ったらAの姿はなかった・・・。

居たのは玄関に入る直前の優しげな顔立ちをしたおっさんだった。

俺らは不思議に思い、おっさんに「ココに僕らの友達来ませんでした?」と聞いたらおっさんは、「うーん・・・通らなかったと思うけど・・・」と言った。

俺らは軽くお辞儀をして下の階へ戻ろうとした。
すると、反対側の階段からAが降りてくるのが見えた。

俺らは「お前、ショートカット何階でした?」と訊くと、Aは「なんで、ショートカットしたのわかったの?4階でしたけどさ・・・。」

俺らは不思議に思いながらも家に帰った


家に着くなり電話がなった。
Aからだった。

俺「もしもし」

A「あ、俺?まじ大変なんだよ」

俺「どうしたん?」

A「2階に子供と住んでるおじさん、知ってる?」

俺「もしかして優しそうだった人?」

A「そうそう今日、警察が来てさその人捕まったんだよ」

俺「えっ!?なんで?」

A「なんでも自分の子供虐待してたらしいよ」

俺「・・・」

A「それで、そのおじさんから逃げようとして外に出た子供が走って逃げようとしたら、バレて捕まって殺されたんだって」


あの時のドタドタッ!!って足音はもしかして・・・っていう話です。