言霊を信じるきっかけになった出来事。
信じるっつっても、可能性ぐらいのもんだけど。

友達数人と道を歩いてだべってるとき、話の内容は覚えてないけど俺がみんなを笑わせようとした。
そしたらそのなかの1人の女が「なに言ってんの!」とか言いながら肩をおもいっきり叩いてきた。

それで俺は車道に倒れたんだ。
見ると車が来てた。
死ぬ、と軽く諦めた・・・。
運よく車は目の前で急停止した。

「なにしてんだ、馬鹿野郎!!!」と運転手は怒鳴って、俺らを睨んで舌打ちして走ってった。

俺は動転しながらも女に向かって「殺す気か!ふざけんな、てめえが死ね!轢かれて死ね!!」と叫んだ。
女は泣き出し、みんなが俺をなだめてその日は帰った。

数日が経って、その女が本当に車に轢かれた。

死にはしなかったけど、右足を複雑骨折をした。
車に踏まれて潰された・・・に近い。

俺が見舞いに行くと、女の様子がおかしい。
あからさまに敵意をむき出しに睨んでくる。
俺がなにか声をかけようとしても、わけのわからんうめき声を出して、はばまれてしまう。

後日、友達に聞いたところ、女は俺が言った「轢かれて死ね」という言葉のせいで事故にあったと信じ切っているらしい。

それ以来、女は明るかった性格が変わってしまい、怪しい趣味に走るようになった。
丑の刻参り(うしのこくまいり)とか黒魔術系とか。
※丑の刻(午前1時から午前3時ごろ)に神社の御神木に憎い相手に見立てた藁人形を釘で打ち込むという、日本に古来伝わる呪術の一種。

かわいそうだと哀れみながらも、自業自得だと俺は考えてた。
「まさか俺のせいじゃないよな」と思ってた。
けど最近、女がマジで俺を殺そうとしてると聞いた。

それからここんとこ、なんか具合が悪いんだ。
頭痛とか吐き気とか。
友達にも顔色が悪いと言われた。

あの女に呪われてるのかな?